こんちわ。ファットれいじです。
わたくしはといいますと、ここの常勤スタッフの2人とは大学からの友人で、特に千田とは同じ臭い飯を喰った仲。なんかっつうと連絡はとり続けてる間柄であったのに関わらず、先日メンバーと会うまでSAKRAのページが、まさかこんなことになっていようとは露程にも知らなかったと言う友達甲斐のない男でした。
これから友達甲斐を取り戻すべく、不定期連載をしていこうと思い立った訳でありますです、はい。
現在の職業でもある映像(れいじはCMを制作する仕事をしています)と趣味のマンガについて、ああでもなくこうでもない話しを極私的に行おうかなぁと。
では早速。
なんでも初めての時は難しい。
例にもれず今回も悩みました。何からいくべきか?映画?アニメ?でもね、今日は花見をしてきたの。そう、綺麗な花を愛でてきたのです。仕事も早々に切り上げ、夜桜を。春だねぇ、春ですねぇ、春ですよ。
というわけで、この1冊。
「春の夢」 原作:宮本輝 著作:土田世紀
文芸春秋 1143円(税別)

まんまだ、まんまだよ、俺。こんなんじゃ笑いは生まれないと、怒られるよ。でもね、ムトーさんも宮本輝好きだって書いてたし、なにより良いの、良いのよ。中身が良いの。
春の夢っていうとすっごくファンタジーな世界をイメージしたでしょ。もう風船いっぱいつけて飛んでいっちゃうような・・・期待は見事に裏切られます。ダークです。
ブルーですよ。
すこしだけ解説しちゃうと、物語の重要なファクターとしてとかげの「キンちゃん」というキャラがいます。キンちゃんと主人公がオーバーラップすることで、死生観を痛い程考えさせられます。死ぬために生きるとは、今を生きることに繋がる。ラテン語でいうところの「カーペ・ディエム」ってやつです。←これ「今を生きる」って映画の引用なんだけど、先日某アイドル?歌手のアルバム名になっているのを発見して少なからず落胆したことがあります。
お、脱線した、戻そう。
最初と最後のページにある桜の花があなたに2種類の感情を与えてくれる事でしょう。
陰うつとした日常と、その日常に美しいものものを見つけた喜びと。
桜の花を愛でながら、酒を酌み交わす花見は日本独自の行事。
たまには日本独特のマンガに描かれた桜で一風変わった春を感じてはいかが?
ファットな娯楽処
れいじ
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