〜サカシタ ニホンコン〜 

貴重な青春時代を北京、香港計5年間過ごした私、坂下香港が送る、
ニッポンの日常 写真日記です。

(カッコよくいうと、東京ライフ、フォトエッセイとでもいうか?
でもそれはカッコ悪いと思う筆者の気持ちにより、削除)

日常生活は、ほんと退屈で、またとっても発見の多い繰り返しだと信じている私が、
日々「感じた」ことを綴ります。

たとえば、春風が耳をすり抜けたとか、雨のアスファルトの匂いとか、
いちごが甘くて美味しいとか、電車で隣り合わせた赤ちゃんが笑ったとか、何気ないことでも、
その受け止め方でずいぶん毎日は楽しいもんだと思います。

サカシタ ニホンコンの日常は、別段スタイリッシュでも、
アーバンでも、ゴージャスでもなんでもなく、普通そのものです。

ただ、歩いた先からこぼれ落ちている好奇心と、物事(特に食べ物)や人への尋常ならざる執着心で、
少しだけ見え方が違うかもしれません。

余談ですが、2000年に私が最終帰国してきてから、逃げるかのように友人たちが続々と海外進出をし、
今では両手におさまらないくらいの数が海外の港町におります。

そんな友人たちに、日本が恋しくなった時にのぞいてもらえればとも思っています。

サカシタ ニホンコン はじまり はじまり
  






第1回 さくらもちの きもち




東京はまだ寒い寒いなのですが、こういうものを食すると、春がもうそこまでやってきたなあと思います。

しかも、手作り。心がこもっており、なんともうまい。

これは、ドイツに料理人の修行に行っている友人、ヨッシイーの一時帰国パーティーが開かれ、
ナルという料理好きが腕をふるってくれたものです。

ドイツで孤軍奮闘する彼女は、丁度1年を向かえ、なんとか2年目に「すべりこめた」ようだけど、
私が出国前から「3年居ないとイミないからね」と言い放っている為、どうか頑張ってほしい。

春は別れの季節とか、出会いの季節とかいわれてるけど、
さくらもちには、そういった お祝い、お別れ、お迎えなど、たくさんの場所に、
たくさんの想いを持って届けられ、口にされるのかな。

4月に入ると、とかく挨拶かの如く「お花見 お花見」と耳にするんだけど、
この私、ちゃんとお花見ってしたことないかも。

今年はちょっと、夜桜でも味わってみようかしら。

2003年 3月31日 サカシタ ニホンコン