第1回 〜はじめましてムトーです〜

 どうもみなさんはじめまして。これから2週間に1回くらいblog内で「フチドル」というコーナーを担当させていただくことになったムトーと申します。よろしくお願いします。

 さて、「フチドル」というコーナーですが、どういうコーナーかという紹介の前に、「フチドル」というタイトルの説明を。

「縁取る」です。

 僕のテーマなんです。本当は近くにあったり、目を凝らせば見えるものを、見てなかったり見ていないフリをしがちな僕が、出来る限りいろいろなものを見て、目をそらさないようになるための呪文。それが「フチドル」です。渾沌をなくしたいのです。いろんなものが見えればきっと、いろんなことが分かるようになれる気がするのです。
 渾沌の世界に、意識の絵筆で輪郭を。日常を縁取る、といった意味を込めてみましたよ。なんつってー。


 さてさて、このコーナーはですねえ・・・・・・。
 僕ムトーは九州の大分県というマイナーな県のさらにマイナーな町に住んでるんです。かなりの僻地です。
 大学に入って去年(2002年)の2月まで約5年間東京に住んでました。いろいろあってこちらに帰って来ました。友人からは「都落ち」という不名誉な言葉までいただきました。僕は東京が好きなんです。だから僕にとって、こちらに戻って住むことは本来不本意なんです。
 だけど腐っているのはとてももったいない。生まれ育った大分を嫌いではないのです。だからこの際、大分を満喫してやろうと思うのです。大分を好きになれたらそれはそれで御の字です。これはそんな男ムトーが過ごす、大分での日々をblogをご覧のみなさんに紹介していきながらあわよくば大分に観光に来てもらおうという、やや地元貢献型(?)のコーナーです。前置きが長くなり過ぎました。「フチドル」日々の始まりです。わーい。


 さてさてさて。記念すべき第1回なんですが、大分県直入郡久住町の久住高原に行ってきましたので、そのお話から。久住町というのはですね、大分県の西、熊本県との県境の町です。
 ここで、ひとつ注意です。久住町は「くじゅう」町と読みます。またそことあまり離れてないところにですね、玖珠(くす)郡九重町という町があるんです。ここは「ここのえ」町って読むんです。久住と九重に連なった山々を「くじゅう連山」と呼びます。うーん、うまいこと平仮名に逃げたな、といったところですね。それで、今回はその「久住」の方の高原に。久住高原には子供の頃からよく行ってました。



 ああ、思い出話を。僕が通っていた高校には久住町の生徒が沢山いました。久住町は標高が高いので冬は雪が積もるんです。だから、雪の日には久住町からの生徒はしばしば学校を欠席してました。まあ、そんな久住町から通ってた同級生から聞いた話です。

 S君としておきましょう。S君が久住町の中学生だった頃のこと。S君は中学で生徒会長になりました。ちょうど彼の中学校で2羽のクジャクを飼うことに。生徒の投票で2羽の名前を決めました。

 上でも書きましたが、「くじゅう」なんですけど、九重もそう読めるわけです。だから、地元の人は「くじゅう」と「ここのえ」を分かりやすく言い表わすために、久住を「ひさずみ」と呼んだりするらしいんです。だから(?)投票の結果、2羽のクジャクの名前は「ひさちゃん」「ずみちゃん」に決定したそうです。S君は「僕が生徒会長の時に決まった」と自慢気に話してくれました。

 「ひさちゃん」はともかく、「ずみちゃん」の気持ちは無視してますよね。2羽もいい名前を期待していたのに、結果を聞いたときには大変なショックを受けたことでしょう。そして、2羽が「ひさちゃん」の名前を奪いあったことは想像に難くないですね。僕が「ずみちゃん」だっらクジャク小屋を飛びだしますね。もしくは絶対に生徒に羽根を広げて見せてやったりしないです。久住にまつわる、忘れられないお話でした。
 
 ええ、そうです。久住に行って来たんです。あったかい日だったんですけど、道路の脇にはまだ雪が残っていました。

 いいですよ。何度行っても。空が大きい。すてきな宿泊施設も充実してるんで、2・3泊したいものです。

 なぜだか冬に行くことが多いんですけどね、オススメはソフトクリームですよ。ガンジーファームという施設があるんですね。お土産を売ったり、食事ができたりするんです。そこのソフトクリームがね、美味しんですよ。久住の牧場で搾った新鮮で濃厚な牛乳で作られた(たぶん)ソフトクリームは、冬に食べるとなんだかふわっとしてあったかいんです。当然今回も食べましたよ。絶品です。みなさんも是非!

 この「フチドル」がきっかけで写真を始めたので下手なんですけどね、カメラ持って歩くと楽しいです。いろんなところをフチドりたくなります。僕ムトーは明日もカメラを手に日々を「フチドル」のです。みなさんこれからよろしくお願いします。 

 次回は大分の郷土料理を紹介しようかなあ、って考えてますよ。