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カミオカンデツアー最後のイベントとなった、講演会。講演をしていただいたのは戸塚洋二教授。参加者は結構多くて、大半は帰ってしまうのではないか?と思っていた我々は驚きました。
スクリーンに映し出されるパワポ(Power Point)の画面。やっぱり研究者はこうやって発表などをするのですな。ふむふむ。内容は学生時代から奥さんと出会い、研究を始め、、とプライベートも交えつつほんわかとした感じ。気になったのは奥さんとの写真なんかは斜めにレイアウトされてたりとなかなかお茶目。侮れぬ、戸塚教授!
スーパーカミオカンデや他国にあるエネルギー収束期の話や写真など、知らない人でも「お〜!」といいそうなものが多数でした。特にスーパーカミオカンデの事故原因となったと見られる、光電子増倍管の立証テスト(1つのセンサーが割れたことで周りのセンサーも破壊されるのかのテスト)の映像や、センサーをFRP(樹脂)のカバーで覆った場合の実験など、「そもそもなぜ?」というのと「今はどう?」という疑問を映像で見せていただいたのでした。

そして心に今でも残っている言葉。
「研究するきっかけとして、何に役に立つかということを真っ先に考えたりしない、自分の好奇心、それだけです。」
何に役に立つかはその後。とのこと。どうよ?この言葉。言える?多大な予算と時間を使って作り上げられたものは、研究者の「やりたいこと」を実現させるために作られたものでした。何をするのにも、効率や採算を考えてしまうもの、物を買うのだって、本当に使うか、いるのかどうかかんがえるっしょ?こうは言いながらもきっとものすごいプレッシャーがあるに違いないのですが、今までの研究や生活の中でこの答えは導き出されたものであることは間違いないのです。断言できる行き着いた答え「好奇心」。やりたいことを実現させた人達はやはりかっこ良かった。
SUPER KAMIOKANDEがスーパーである訳。それは過去にKAMIOKANDEと言うスーパーカミオカンデの1/10の装置があったからなんです。そこから出発してその十倍のスーパーカミオカンデができたと言うわけです。そしたら、、そしたら、、?
次がやっぱりありました!HYPER KAMIOKANDE!! スパーカミオカンデのさらに10倍で、今の大きさをさらに大きくするのは無理なので今のスーパーカミオカンデを横にして10個つなげるそうです。でも予算はスーパーカミオカンデの4倍しかないらしい。2006年稼働予定!ってもうすぐじゃん!
相変わらずワクワクさせられるスーパーカミオカンデ!今度こそ陽子崩壊を観測する!とおっしゃってました。でも戸塚先生はもうカミオカンデを離れられて、ほかの研究所に移られてるんですが。上岡町にはその他にもカムランドという観測器があったり、地中に3Kmのレーザー施設を作ったりとイベントめじろ押しな場所なのですが、気になる方は是非とも「日本科学未来館」に足を運んでみて下さい。今回のツアーにあたり色々話を聞かせていただいた日本科学未来館インタープリターのSさん。写真資料を使用させていただきました神岡宇宙素粒子研究施設様ありがとうございました
みなさん、たまにはこういう遠出はいかがですか? Tour final, thank you!
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